学校の勉強も、社会人の勉強も復習は必要です。
知識の定着は一回の勉強では、なかなか難しいのが通常ですね。
授業や自習で得た知識を繰り返し確認していくことで、自分のものにしなければなりません。
そこでこの記事では、復習すべき効果的なタイミングとその実践例について書いていこうと思います。
構造を知ろう!人間の記憶について
(出典:next global jungle-記憶力をアップする方法、エビングハウスの忘却曲線)
エビングハウスの忘却曲線をご存じでしょうか?
復習の話をする際に、よく引き合いにされるとある実験のデータです。
この忘却曲線によると、人間の記憶は時間が経つにつれて失われていくことがわかりますが、注目すべきはその時間の短さです。
記憶した時間を0分として、20分後には、約40%のことを忘れ、1時間後には半分以上のことを忘れてしまいます。
その後24時間後から1か月後に渡っては70~80%のことは忘れてしまっています。
ここから分かるのは、人間の記憶は急激に失われていくことです。
そして、24時間後以降では、残っている記憶がほぼ同じことが確認できます。
ただし、この実験では、意味のない音節を記憶の対象としたわけではないそうで、授業や自習のようにストーリー性や意味のある文章を記憶したわけではない点に注意が必要です。
その記憶したことにインパクトがあったり、面白いと思ったことは中々忘れないため、一概にこのような結果になるわけではないことは付け加えておこうと思います。
復習に適切なタイミングとは?
人間の記憶について先程確認した通り、人間の記憶は急激に失われてしまいます。
そこで、復習を先延ばしにするのはあまり得策ではありません。というのも、忘れてしまった部分は改めて勉強し、インプットする必要があるからです。
20分後であれば、50%弱で済むところを、1か月後では80%もの部分の勉強のしなおすことが求められます。
その時間がもったいないため、できるだけ記憶が残っている時間、すなわち記憶したときからできるだけ早くに復習する必要があります。
復習の具体的な実践例
以上のことを踏まえて、どのようなタイミングで復習するかについて、具体的な例を挙げつつ、コメントしていこうと思います。
まず、勉強したその日のうち、特に学生であれば授業があった日の放課後や夜に一度復習するのが良いです。
その日のうちに復習すれば、少なくとも翌日以降に復習するよりも良い効果を得ることが期待されるためです。
また、通勤・通学にバスや電車などの公共交通機関を使用する人は、その移動中での勉強もとても効果的です。
これは、人によりますが、私個人としてはおすすめの復習タイミングです。私の利用している電車内は静かな場所であり、一定のリズムを体感しながらの勉強は私の肌に合っているのかと思います。
ただ、公共交通機関を利用する場合、酔いやすい体質、満員の車内では勉強できないというように人によっては合わないことは注意しておきます。
そして、私が最もおすすめしたい復習のタイミングは、ずばり休み時間です。
特に学生の場合、授業の合間、合間に休み時間があります。また、社会人の方も学生の方も昼休みがあると思います。
この時間に復習するのは、リビングハウスの忘却曲線の理論上、ベストな復習タイミングです。
授業で記憶した直後であったり、朝勉強から数時間しか経っていない時間帯であるため、記憶はまだ失われていないため、その間に簡単に復習することで、その日の夜に復習するよりも短時間で効率的に知識の定着につながりやすいです。
勉強したことを復習するタイミング-まとめ-
人間の記憶は不確実なものです。
そこで、反復、継続して勉強することは重要ですね。
復習は回数も大事ですが、タイミングも大事ですよ。
復習のタイミングは早いタイミングで、かつ短いスパンで行うことが大切です。
「思い立ったが吉日」という言葉通り、勉強後はすぐに復習しましょう。