給料日、明細をもらうより前に口座を確認したくなっちゃいますよね。
私も今の職につく前はそうでした。予想していたより多いと、「頑張りが認められたんだな」とやる気が出ますもんね。
しかし、今の私は誰よりも早く給料額を知ってしまうのです。なぜなら私は給料計算担当の事務員ですから...
そこで今回は、意外と多い『給料の間違い』について。私の体験談と共にご紹介しますね。
給料が不足していても怒らずに申告して...
私は今の会社に入って8年目ですが、当初からびっくりするようなアナログな会社でした。
お局の事務員さんはPCが使えないためほとんどが手書き手作業。今思うと逆に凄い...
私の入社当初はパートさんのお給料はなぜか現金支給でした。(正社員は銀行振り込みです)
なぜなのかなんて聞けませんでしたが、その現金を封筒に入れるのは入社当時の私の仕事でした。
パートさんは50人くらいいて、額も1円単位まである。
指には硬貨の臭いがついちゃうし最後に現金が残っていると最初から見直し...毎回キレそうになりながらやっていました(泣)
その日も、「やっと終わったー!」ってパートさんに封筒を配って歩いたのですが、お昼休みになって一人のパートさんがすごい剣幕で私の元へ…
「私の給料100円足りないのよ!明細確認したけどやっぱり足りないの!100円くらいだからどうってことないけど足りないのはやっぱりどうのこうの…」
いや、100円だけど私のミスですから必死に探しましたよ。あんな鬼の形相で言われると100円が100万円に感じちゃいますから...
結局、封筒に入れる際にこぼれ落ちたようでイスの背もたれの間にはさまっていました(泣)
丁寧に謝罪して、「以後気をつけます」で終わりましたが、給料が1円でも足りないことは労働者にとっては大きなことなんですよね。
お金を扱う重大さを思い知らされました。
もし、あなたの給料が予想より少なかったら経理に優しく報告してあげてくださいね(笑)
給料が多く入っていた!あなたならどうする?
次は、私のお局様だった方のミスのお話しです。
私が入社して2年ほどしてその方は退職したのですが、その間に事件は起こりました。
給料が支払われた月の月末、会計士さんが月例の会計処理をしに来てくれた時のことです。
「この人、いつもの倍の給料が支払われているけど間違いではないですか?」
会計士さんからお局様へ小声で伝えていましたが、私は聞こえてしまったのです。
色んなことが頭を駆け巡りましたよ。
(まさか不正や横領か!?いやいやこんな真面目なお局様にそんなことあるわけない。じゃあ単なる間違いか?ちゃんと返してもらえるのか?)と…
見直した結果、二重に振込してしまったようです。弊社の給料は、給料計算担当者と社長以外見られないのでダブルチェックしてもらうこともできませんし、アナログな方法ということもあって発生したようです。
運の悪かったのは、二重振り込みをしてしまった相手が社内でも評判の良くない社員。手癖が悪いと噂の上に、仕事ができないので給料も安い社員だったのです。
お局様は二重振り込みを謝罪して、来月と相殺するか返還してもらうかお願いしたのですが、「嫁が管理しているので俺は知らないから」と…
奥様に話してくれるよう言っても「嫁も仕事で忙しくてね」って...
一向に話が進まず、お局様は社長に相談。社長からその社員に話をしてもらいましたが駄々をこねるばかり。
最後は法律に詳しい社長が弁護士に依頼する前提で話し出すと、「ギャンブルで使ってしまったので分割して返しますから」と言われて終わったそうです...
過去の裁判の事例でも、多く振り込まれたと知っていながら使ってしまった場合、返還の責任はあるようですのできちんと申告してくださいね!
まとめ:給料を間違って受けとった場合どうすればいいの?
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予想より給料金額が少ないと感じたらすぐに相談!
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振り込まれた金額が明細より多かったら使わないで申告!
以上です。間違いに気づいたらとにかくすぐに申告・相談をしましょうね。
払われるはずの給料が多くても少なくても、労働者にとっては大きな問題です。
ちゃんと明細を確認して、支払者も労働者も然るべき判断をしてくださいね。