私は法学部生として3年半ほど法律の勉強をしてきました。
六法と呼ばれる基本的な法律を一通り勉強し終え、その他の関連法令もちらほら勉強してみました。
そこで今回の記事では、私が大学での法律学習によって身についたものを紹介したいと思います。
これから法律を勉強しようとする人の参考になれば幸いです。
当然ですが...法律知識を得ることができた
何といっても、これは外せないですね。
基本となる六法の他、様々な分野の法律を知ることができ、それが日常でどのように使われているかを学ぶことができました。
物の売り買いの時にどのようなルールがあるか、どんな行為が犯罪に当たるか、新聞やニュースの中だけでのことだと思っていた裁判を身近に感じることができた、などなど、知識を多く身につけることができ、実生活に生きています。
特に、私の場合は労働法を勉強できたのが大きかったかな、と思います。
大半の人がアルバイトをする大学生においても、ブラックアルバイトなるものがある現在、自分の身を守るための知識を持っておいてよかったと思います。
自然と?活字を読むことが苦でなくなった
法律を勉強するにあたり、参考書を読むことは避けられません。
そうでなくても、「六法(法令が書かれている辞書のこと)」を読むにあたり、文章を読むことが求められました。
法律の文章は難しい漢字、表現が多く使われているため、高校の勉強で言う英語や古文の訳をしながら本を読むようなものでした。
なので、そのような法律に関する文章よりも一般的な文章で書かれている新聞や小説を読むことが全く苦でなくなりました。
さらに、勉強の種類によっては分厚い参考書から該当箇所だけを拾っていくことも求められていました。
その経験は新聞や新書を読むときにも、大事なところだけを拾い読みするスキルに生かされています。
強制的に!文章力が上がった
法学部のテストは多くの場合、論述試験です。
知識だけがあれば対応できる○×問題や択一問題とは違い、知識があることを前提に、相手に伝えることができるように文章を作成することが求められました。
その経験が就職活動時のES(エントリーシート)にも生かすことができましたし、こうして記事を書くこともできるようになりました。
私自身、元々作文は苦手で高校の小論文模試では悲惨な点とった記憶もあります。それに比べれば大分進歩できたかなと思います。
法律知識のおかげ!ニュースの見方が変わった
法律の知識が身についたことで、ニュースや新聞を見るときにもその知識が生きています。
一般的な人とは違った見方ができるようになりましたよ。
例えばの話をしたいと思います。
交通事故で被害に遭った人が法廷で次のような主張をしたとマスコミが報じました。
「国はもっと交通規制に力を入れるべきです。」
このとき、法律を学んでいない人だとどう思うでしょうか。
「確かにその通りだ」「いや、もっと別の政策に力を入れるべきだ」など各意見があると思います。
しかし、法学部生を経験した私が思ったのは「そもそも、この主張はどんな意味があるのだろう」ということでした。
この人が国相手の裁判をしていた場合には確かに意味が出てきます。
裁判所が国家に対応するように言うこともあるためです。
しかし、相手が交通事故を起こした加害者である場合、国はその主張に従うことはありません(世論に煽られて国が対応することはあり得ますが...)。
このように情報を鵜呑みにすることなく、一度立ち止まって物事を見直すことができるようになりました。
まとめ
法律学は実社会の身近にある学問です。これを知ること自体役に立つことがあります。
そうでなくとも、法学部で法律を勉強した期間は多くのものを与えてくれました。
それは、社会に出てからも使えるスキルであり、身につけて損をする力ではないはずです。
法律を勉強すると世界が違って見えてくるので、一度法律を勉強してみるのもいいと思いますよ。