どんなにがんばって働いてもなかなかお金が貯まらない。
そんな時はもしかしたらどこかに支出のムダがでているのかもしれません。
働いているなら毎月少しずつ貯蓄ができて、余裕のある生活ができるようにしたいものですね。
そこで今回は、家計の改善アドバイスに携わってきた立場から、『家計の内訳の理想について』ちょっとしたアドバイスをしたいと思います。
あなたの家計の内訳はどうなっているの?
あなたご自身の家計の内訳どうなっていますか?
家計とは世帯の手取り収入の合算額と定義します(以下同じ)。
まず、ご家庭の手取り収入の合計や1ヶ月間の使いみちを把握しましょう。
できれば家計簿をつけていただく事を勧めています。
もしも、家計簿をつけるのはちょっと無理だなぁということであればざっくりでもかまいません。支出の内訳を記録しましょう。
あなたは一人暮らしですか?二人暮らしですか?それとももっとたくさんで暮らしていますか?
ご家族の人数は人それぞれなので、出費の内容、金額の大小も違いますね。
理想の家計の内訳を考える前に知っておこう
インターネットで家計の理想内訳がどれくらいなのか検索してみると、食費が何%、水道光熱費が何%、日用品費は何%が理想的ですと、事細かく提示されているものを見かけます。
正直なところ、そこまで細かく何%が理想だと提示することにさほど意味があると思えません。
そもそも世帯収入、家族構成などは家庭でまるっきりバラバラですですから、どの費用も理想の範囲内に収めようとしてもまず無理です。
大まかな出費についてだけは理想の内訳におさえるというぐらいで考えてもらうのが、日々の生活を送る上では現実的ですね。
理想の家計の内訳はこれだ!
私が家計のアドバイスを行うにあたってはちょっとしたこだわりがあります。
それは、『必ず一定額の貯蓄を行う』ということです。家計額から毎月の貯蓄額を控除した額に対して内訳を提示しています。
例を挙げると、ある世帯の毎月の家計規模が45万円で、毎月5万円は貯蓄に回したいということであれば、45万円-5万円=40万円になります。
この額に対してどれくらいの割合が理想という説明をします。さまざまな家計簿を参考にして、大きな支出について家計に対する内訳を算出しました。
まず、家計からの支出割合が大きいのが食費(外食込み)ですね。
当然のことながら、毎日ご飯は食べるのでこれをいかにコントロールできるかとっても大事です。
家計をうまくやりくりしている方の食費割合を見てみると、21%から27%を推移しています。30%を超えたら使い過ぎと判断していいでしょう。
したがって、私が推奨する食費の割合は家計から貯蓄額を引いた額の25%です。
また、住居費(家賃や住宅ローンの返済費用)も支出割合が大きいですね。
これは食費と性質が違っていて、住居が決まったら支払う費用は毎月一定です。
ですので、住居を決める際に毎月どれくらいの費用を支払えるのか、慎重に判断してくださいね。
家計をうまくやりくりしている方の住居費の割合を見てみると23%から28%を推移しています。30%を超えたら使い過ぎと判断していいのかなという印象を受けます。
したがって、私が推奨する住居費の割合は食費の割合と同じく、家計から貯蓄額を引いた額の25%です。
水道光熱費や通信費、教育費などのその他の費用については、残り50%の範囲内でやりくりをする。中身は家族によって異なってくるでしょう。
もしかしたら医療費や冠婚葬祭の費用といった突発的な費用が生じることもあるかもしれません。
ですが、なんとしてでも50%を超えない、貯蓄部分を食いつぶさない、その気持ちを持って家計のやりくりをすることはとても大事です。
理想の家計の内訳 -さいごに-
実際の割合が理想の割合を超えていたならば、その原因を必ず探るようにしましょう。
外食の回数が多いとか、家賃が月1万円ぐらい高いなど家庭ごとで原因は異なります。
その原因がわかったら、支出を減らすための対策を取って実行することです。それが家計のやりくりをうまく回すためのコツですね。そこまで実践して初めて理想の割合を知る意味があるのです。
家計のやりくりがうまくいっていないかたは是非実践してみてくださいね。