仕事をする中で、「正しいメールを打つこと」はビジネスマンとして最低限のマナーですよね。
件名や本文の書き方など、知らなくてはいけないマナーは数が知れません。
今回はその中でも、文末で使用される「メールにて失礼いたします。」という言葉の意味や正しい使い方を、例文を交えてご紹介いたします。
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「メールにて失礼いたします」の本当の意味とは?
「メールにて失礼いたします」とは...
本来なら直接会ってお礼や謝罪をしなくてはいけないところを『簡易的にメールで失礼しますよ』という意味があるんですね。
ですから、通常の連絡メールや単なる業務の報告でこの言葉を使うと、少し違和感があるんです。
私も社会人になりたての頃は、マナーの一つぐらいにしか考えていなくて、どんなメールの文末にもこの言葉を書き添えていました。
のちに意味を知って、何度相手に「ん?」と思わせてしまったかと思うと…反省してます。
使い方次第で意味が変わる言葉
「メールにて失礼いたします」という言葉はお礼をする場合、謝罪をする場合など、使う用途で意味がまったく変わってきます。
例えば、取引先と打ち合わせを終えたあとは、お礼のメールを打つのはビジネスマナーの一つですよね。
そんなときに、文末に「メールにて失礼いたします」と書き添えることで、「改めて直接お礼をしますけど、とりあえずメールで先に感謝を伝えておきますね!」という意味が込められるんです。
ではこんな場合はどうでしょう。
『取引先との重要な案件のメールを間違って削除してしまい、後日相手から返信がないことへの催促のメールが届いてしまった。 』
これは大変な状況ですね。想像するだけでゾッとします…
直接相手に会いに行って謝るのがもちろん誠意ある態度でしょうが、そこは相手の都合もあります。
まずはメールで謝りのメールを打ちますよね。
そんなときに文末に「メールにて失礼いたします」と書き添えることで、「本当は直接行きたいんです!でも、そちらの都合もありますから、とりあえずメールで先にすいません!!」
という意味を込めることができるんですね。
このように「メールにて失礼いたします」とは、使い方次第で意味が真逆にとらえられてしまう不思議な言葉なんです。
だからこそ、正しい使い方を知っていることが大切になってきますよ。
ビジネスメールに大切な結びの言葉
メールの文末のことを「結びの言葉」といいます。
「結びの言葉」とはメールを終わらせる最後の文章のことで、正しい言葉を添えることでメールが綺麗に締まりますよ。
『終わりよければすべて良し』
メールでは件名や、本文ももちろん大切ですが、最後の言葉は慎重に選びたいところですね。
「メールにて失礼いたします」の正しい使い方例文集
ここでは「メールにて失礼いたします」を使った正しいメールの例文集を、2つご紹介します。
これを見て是非、ビジネスメールの参考にしてください。
お礼のメールを送る場合
件名 打ち合わせのお礼 |
株式会社 ◯◯
営業部 課長 ◯◯ ◯◯様
お世話になっております。 株式会社 ◯◯ 営業部 ◯◯◯でございます。 本日は、お忙しい中、打ち合わせのお時間を割いてくださり誠にありがとうございます。 ◯◯様の素早い対応のおかげで、スムーズに打ち合わせを進めることができました。
なお、次回の打ち合わせは◯月◯日で宜しくお願いいたします。 それでは、メールにて失礼いたします。 |
こちらはお礼メールの例文です。
文末に「メールにて失礼いたします」と添えることで「一旦メールでお礼をさせてもらいますよ。」というのが相手に伝わりますね。
また、メールを送るのが遅れてしまった場合などは、前に「次回改めてお礼の挨拶にお伺いいたしますが…」と加えることで誠意が伝わりますよ。
謝罪のメールを送る場合
件名 メール確認ミスのお詫び |
株式会社 ◯◯
営業部 課長 ◯◯ ◯◯様
大変お世話になっております。 株式会社 ◯◯ 営業部 ◯◯◯でございます。
今回は私の不手際により、◯◯様のメールを確認できなかった件、深く反省しております。 今後このようなことがないように、今まで以上に注意していきますので、何卒、ご容赦ください。 本来であれば直接謝罪にお伺いしなくてはいけませんが、◯◯様のご都合もありますでしょうから、 取り急ぎ、メールにて失礼いたします。 |
こちらは謝罪メールの例文ですね。
ビジネスメールの謝罪文はいつも以上にマナーに注意しなくてはいけません。
内容によっては相手をさらに不快にさせてしまう可能性もありますからね。
そこで「メールにて失礼いたします」と文末に書き添えることで「後日改めて謝罪させていただきます。」という意味をメールに込めることができますよ。
また、「メールにて失礼いたします」の前に「取り急ぎ」という言葉を添えることで、さらに丁寧な言い方になりますね。
まとめ
1.「メールにて失礼いたします」には簡易的なお礼や、謝罪の意味が含まれている。
2.使い方で意味がまったくちがったものになる
3.良い結びの言葉は選ぶことで文章が綺麗に締まる
4.シーン別に正しく使いわける
文末のメールを丁寧に打つことで、相手に与える印象をアップさせることができますよ。
是非有効に使ってみてくださいね。