あなたのご家庭では『ある程度収入があるにも関わらず、なかなかお金が貯まらない!』といった悩みをもったことありませんか?
いくら頑張ってもいっこうに生活がラクにならないなんてつらいですよね。
少しでも生活に余裕が出てくれば、貯蓄や投資を行うこともできます。さらに、レジャーに出かけて日頃のストレスから解放されるということもできるでしょう。
そこで今回は、家計の見直しに携わってきた立場から、家計支出を一度見直して生活を少しでもラクにするための手段と方法をお伝えします。
これを読めば何を見直すべきかわかると思いますよ。
エンゲル係数を把握すれば無駄な出費がわかる!
家計の見直しを行うにあたっては、基本的に支出を見直していくのが一般的です。
その際に相談者様が意外と金額を把握されていないものとして『食費』があげられますね。
「1ヶ月に食費をどれだけ使っていますか?」と質問されて「だいたいこれだけ!」と即答できる人は全体の3割もいらっしゃいません。
なぜならば、自宅でご飯を食べるにしても外食をするにしても、基本的に現金で支払われます。
そこで、『レシートに細かく目を通す』とか『家計簿をしっかりと毎日付ける』という習慣がない限り、毎月どれだけ支出があるかが把握しにくいという問題がありますね。
そうすると、月によっては大きな出費になって赤字という事態にもなりかねません。これが何ヶ月も続くようであれば問題がさらに大きくなってきてしまいますよ。
そこで、毎月の食費を一定のベース内に抑えるための方法を勉強しましょう。
食費の支出管理のために知っておきたいこと
家計支出の見直しを実践するにあたっては、ある程度金額が固定されているものよりも、毎月の変動の大きい支出は管理がおろそかになりがちです。
後々になってから「こんなに支払っていたんだ!」と言うことにもなりかねません。
そういった支出についてはある程度、支出の目安を設けておく必要があります。
その代表格である食費についてはこういった指標を用いて管理することが有効です。それが「エンゲル係数」と言われるものです。
学校でいちおう勉強するので覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、改めて説明しますと、家計支出における食費の割合のことをいいます。
計算式で表せば次のように表します。
エンゲル係数(%)= 食料費 / 家計支出 × 100
エンゲル係数が高いほど、食費が家計支出を圧迫していて、改善が求められる状態ということです。
逆にエンゲル係数が低ければ余裕のある生活ができているということを表しています。
エンゲル係数の平均はどれぐらい?
家計のエンゲル係数の目安として上記の資料を見てもらいます。
エンゲル係数がどれくらいか計算ができれば、上記の表と照らし合わせて概ねの食費支出の基準がわかりますね。
(もちろん家族の人数や、家族に占める就労者の人数が多いか少ないかによっても異なりますが、一般的な基準としてです。)
消費税の増税の影響を受けて上昇基調に向かっている印象を受けますが、だいたい25%から28%ぐらいで推移しています。
したがって、月20万円の家計支出のある世帯であれば、食費としてはだいたい55,000円ぐらいが目安と考えることができます。
それより多ければちょっと使い過ぎかな?と考えることができますね。
このようにエンゲル係数を使って食費の支出を管理します。
家計の食費の割合を考えてみては?
今回は家計の支出を抑えるために食費という部分に焦点を当てました。
そして、エンゲル係数を用いて適切とされる支出がどのくらいなのかということをお伝えしました。
支出を抑えるという面だけ考えれば食費を切り詰めるのが効果的でしょう。
ただし、単に切り詰めるだけでは人間の最も大事な健康面や精神面でも問題をきたすこともあります。
とくに育ち盛りのお子さんのいらっしゃる世帯だとお子さんには美味しい食事をたくさん食べてもらいたいと思うのが親の常です。
切り詰めるにも限度があるわけですね。
ぜひ、今後の生活の参考にしてみてください。