「何歳になっても食事が楽しみ」という高齢者の方も多いですよね。
「いくつになっても美味しいものを食べたいし、楽しく食べたい。」と思っている高齢者の願いをできるだけ叶えてあげたい!というのが介護をする側の気持ちだと思います。
でも、高齢者の食事介助をするのは大変なことも多いですよね。
食事に興味をもってくれなかったり、しっかり食べる人でも一つ間違えれば命の危険があることもあります。
そこで今回は、私の経験から食事介助の注意点(こんなこと気をつけたらいいですよー)ていうものをいくつか紹介したいと思います。
私も祖母の介護をしているのでそこから学んだことを書いていきますよー。
食事の際は好きなものを一品用意しよう!
介護をしているとどうしても「今日は食べたくない」っていう日にあたったりします。
ですが、こちらとしてはなんとか毎日食べてもらいたいですよね。
そこで、食事の際は好きなものを必ず一品用意してあげましょう。
私たちもそうだと思いますが、好きなものが置いてあるとすごく嬉しいですし、食欲もわいてきますよね。
それと同じで「食べたい」という気持ちをしっかり出させてあげることが大切なんですよ。
ちなみに私の祖母の場合は黒豆です!食卓にあると真っ先にそれを食べてしまいます。
黒豆を食べてくれるきっかけになったのは祖母が風邪をひいてしまったときでした。
その時、祖母は食事をまったく食べてくれなかったんです。「食べないと体力なくなっちゃうしどうしよう。でも本人は食事に興味もないし…」と困っていました。
そんな時、大好物の黒豆を用意したんです。それを口元に持っていったら少しずつ食べてくれました!それから何かを思い出したように他の物も食べてくれて、食事を完食してくれるようになりました。
それから黒豆は毎日食卓に出すようにしています。
『食事は楽しく』が基本!積極的に話しかけて!
昔の人は“喋らず食え”といったもんですが、やっぱり美味しい食事をしながらいろいろお話しするのが楽しいですよね。
食事の時にただ作って食べさせるだけではなくて、隣に付いて「どう?美味しい?」とか「これこうゆう風に作ったんだよ」とか会話も楽しみましょう!
そうすると同時にコミュニケーションも取れますよ。
でも、あまりにもたくさん話してしまうと、会話に気をとられてむせてしまったりすることもあるので、ゆっくりとお願いしますね。
返事が返ってこなくても良しとしてあげましょう。
食べやすい大きさにしてあげよう!
好きなものがあって、お話ししながら食べてることは大切です。
でも、食事を喉につまらせてしまったらそれはもう大変なことになってしまいますよね。
介護受けている人って、健康の人が食べるみたいにガツガツ食べれません。大きな唐揚げ一つを口にいれたら大変なことになってしまいます。
なので、なんでも食べやすい大きさに小さく切ってあげましょう。
でも注意点もあります。
あまりに小さく切りすぎてしまうと何を食べたか分からなかったり、味がしなかったりするらしいです。
すると本人に満腹感がなくなってしまい永遠に食べてしまいます。なので適度な大きさに切ってあげてくださいね。
食事介助って難しいですよね。
何気なく食べててもいきなりのどに詰まらせてしまうこともあります。
これはほんとうに命にも関わることなので気をつけましょう。
大変かもしれませんが、常に目を離さないであげてくださいね。
やわらかいものやスープは最適!
年齢とともに噛む力が弱まってしまい、固いものが食べにくくなってしまいます。
なので、白いご飯もちょっとやわらかくしたりして食べやすいようにしてあげましょう。
さらに野菜スープなんかを用意してあげると栄養も満点で体も温まりますよ。
私の祖母も野菜スープが大好きです。毎回しっかり食べてくれて、とりあえず出してあげると喜ぶので毎回のように出すようにしています。
まとめ
- 食事に興味を持たせる
- 楽しい食事にする
- 楽しいだけではなく、喉につまらないようにする
- やわらかいもの、スープはすごくおススメ
お年寄りの食生活は若い人のそれとはまったく変わってきます。食欲がわかないってほんとにあるんですよね。活動量が減ってくるとそんなにお腹がすかなくなるんです。だから自分から食べようと中々しません。なので興味を持たせるってすごく大事です。
さらにできるだけ楽しく、毎回の食事が苦にならないようにしてあげましょう。そのためにも食べやすいものを用意してあげることが大切ですよ。
食事はみんなで食べた方が絶対においしいです。みんなで一緒に、仲良く食事をして楽しませてあげてくださいね。