赤ちゃんが見たことない動きをすると「もしかして痙攣(けいれん)?」と心配になりますよね。
初めての子ならなおさらです。私もそうでした。
でも心配しないでください!ちゃんとした知識があれば冷静に対処することができますよ。
今回は、『お母さんが知っておくべき赤ちゃんの熱性痙攣の症状や対処法について』、さらに『我が子のけいれん体験談』を書きました。
これを読んで、お子さんがけいれんを起こした際に落ち着いて対応できるようになりましょう。
赤ちゃんの熱性痙攣の症状について知ろう!
熱性痙攣は「熱性」とついているとおり、発熱時に発生するけいれんです。
インフルエンザや突発性発疹の時に起こりやすく、経験する子も少なくないそうです。
実際に私の甥っ子は0歳の時になりました。ちょうどお風呂上がりで体が温まっていた時だったそうで、病気だけが原因ということもないんですね。
ちなみに、妹の旦那さんが子供のころからよくけいれんを起こす体質だそうで、甥っ子の場合は遺伝が原因の可能性が高いそうです。
発熱を伴う風邪をひいた場合は「熱性けいれんを起こすかもしれない」と思ってお子さんの様子を観察しておいた方がいいですよ。
でも、初めてだとけいれんってどんなものかわかりませんよね。
言葉で説明すると「全身をつっぱる」とか「手足を震わせる」とか「連続して振動する」とかそのような動きです。
どの子もまったく同じような症状になる訳ではないのですが、参考までにこちらの動画を見てみてください。
どのような状態になるのか、イメージはつきましたか?
とてもしんどそうで見ているのも辛くなりますが「親はどうしてあげたらいいんだろう」と思いますよね。
それでは次に、『痙攣がおこったらどうしたらいいのか』を説明します。
赤ちゃんの熱性痙攣発生時の対処法
- 親御さんは焦らないでください。びっくりするかもしれませんが、慌てると的確な対応ができません。
- 平らな所に赤ちゃんを寝かせましょう。周りに物がない所がベストです。
- 時間を計ってください。5分以上続くことはあまりありません。
- 動画を撮れるなら撮っておいてください。診察時役に立ちます。
- 話しかけたり、体を揺すったりすることは避けましょう。
以上5点に気を付けていただければ、けいれん中は大丈夫だと思います。
これを知っておくだけで安心できますね。
赤ちゃんの熱性痙攣発生後の対応
どのようなけいれんだったかで対応が異なります。
A.けいれん状態が5分以上続いた
B.おさまった後、意識の戻りが悪いor顔色が良くない
ABどちらか1つでも当てはまる場合は救急車を呼んでください。躊躇しなくて大丈夫です。
C.熱が38℃以上無いのにけいれんが起きた
D.初めてのけいれん
E.けいれんが体の左右で異なる
CDEのうち、どれか1つにでも当てはまれば、かかりつけの小児科を受診しましょう。
診療時間外の場合は、休日夜間の診療所を早めに受診してください。
CDEが当てはまらなければしばらく様子見で大丈夫です。
様子を見ているうちに、再度けいれんを起こしたりすれば医療機関を受診してください。
娘のけいれん体験談
ここからは、『娘が痙攣を起こした際の症状や私の対応』について書いています。
少し長いですが、ちょっとでも安心していただきたいので、ぜひ読んでみてください。
うちの娘がけいれんを起こしたのは生後1ヶ月と4日でした。
ちょうど前日に、生まれた病院の小児科で1ヶ月健診を受け、問題なしと言われた翌日のことです。
その日はいつも通りに1日を過ごし、昼間は特に変わったこともありませんでした。
いつも通り、夜中1時頃に泣きました。授乳の時間です。
布団の上で座って授乳し、げっぷをさせました。げっぷが出たので、横抱きに戻して数分だっこしていました。
その時に娘の顔を見ていたのですが、急に寄り目になりました。
「ん?」と思っているうちに、ペダルを漕ぐかのように右手だけ回す動きをしだし、どんどん体をのけ反ります。
頭を後方にぐーんと落とし、だっこをしていられないくらい体が重くなりました。
私は思わず布団の上に置きました。
初めてのことで、知識もなく時間も計れませんでした。
もちろん動画を撮ろうなんて考えつきもしませんでした。
だっこをしていたので、体温は感じていましたが、特に熱かったわけではありません。ただただ、見つめることしかできなかったです。
時間は感覚的に3分くらいだったと思います。
終わった後は意識が戻ったことがしっかりわかるような目線になり、いつもどおり寝付きました。
私は主人を起こし「娘がおかしかった。普通じゃなかった。怖かったんだけど、大丈夫かな」とだけ伝え、「見てないからわかんないよな。見てた私もわかんないし」と思いモヤモヤしながら寝ました...
娘のけいれん発生翌日の私の対処...
朝からずっと検索魔でした。ネットで昨日起きたことに近いパターンを探し「あれはなんだったのか」と調べました。
見ると、「てんかん」という字がちらほら目に入ってきていました。
「てんかんってなんだっけ?あのよく薬飲み忘れで車を突っ込ませたりするやつか?」なんて思っていました。
「これはやばいかもしれん。病院に行こう」と翌日朝一で、ネット予約し、3日前に1ヶ月健診を受けた小児科へ再度行きました。
健診では胸の音を聞いたり、体を見てもらい、話しを細かく聞いてもらいました。
動画がないので私のヘタクソな説明でしたが、きちんと聞いていただき少し安心したのを覚えています。
先生の口からでたのは「てんかんの疑いがあります」でした。
「やっぱりか…」と少しへこみ、引き続き説明を聞きます。
「今紹介状書くから、この足で大きい病院に行ってね。なんとか午前中のうちに着けるかな?検査してもらえばわかるからね。どんな検査するかわかんないから、ここで授乳してくといいよ」とのことでした。
私の頭の中は「えっ、えっ、えー。そんなに急ぎ?昨日1日普通に過ごしちゃったよ…。昨日来ればよかった」と大後悔でした。
結局、大きい病院に向かうも、検査の枠の空きがなくその日は予約を入れただけで終わりました。
でも、大きい病院の先生に「何度もけいれんを起こしちゃうとてんかんの可能性があるんだけど、一度だけなら大丈夫だからね」と言われて「てんかんじゃないといいな」と思いそのまま帰宅しました。
てんかんの疑いの為の検査...
検査をしたのはそれから2週間後です。予約通りに行いました。
まずは脳波検査です。
なんかいっぱい線を頭につけて、眠っている間の脳波を見るというものです。
とにかく寝てもらわないと困るので、睡眠薬のようなものを飲まされます。シロップ状のもので、飲んだら30分くらいで効くと言われたと思います。
なので、病院に着くまではなるべくお昼寝させないように過ごしました。
また薬をスッと飲んでくれるように、おなかいっぱいの状態を避けなくてはなりませんでした。このスケジューリングがちょっと難しかったです。
薬を飲ませて、授乳して眠たいモードを作り検査室に向かいました。頑張って寝かし付けましたがなかなか寝てくれず、さらに薬を足そうかというタイミングで寝てくれました。
真っ暗な部屋で、娘はベッドに寝かされ私は隣で見守ります。光を顔の前で照らされたり、最後には先生が手を叩き「パン」という音で起こします。
さらに翌々日はMRの検査でした。同じ様なスケジューリングで過ごし、寝かせている間に検査します。
すんなり寝てくれて、機械に寝かせ部屋を出ました。私は部屋に入れなかったので、廊下で待っていました。
また1週間後に検査結果を主人と一緒に聞きに行きました。
結果は、両方の検査で問題がなく、「てんかんではないでしょう」とのことでした。
「また何かあればすぐに来てね」と言ってもらって帰ってきました。
結果を聞くまでの1週間、モヤモヤしていましたが再発作がないことには安心していました。
赤ちゃんの熱性痙攣の症状と対処法 -まとめ-
赤ちゃんの痙攣には熱性痙攣があります。
対処法を知っておけば心配しすぎることはありません。
落ち着いて、様子を見守りましょう。
熱性痙攣発生時の対処法
- 焦らない!(慌てると冷静な対応ができません。)
- 平らな所に赤ちゃんを寝かせる!
- 痙攣の時間を計る!(5分以上続くと救急車を呼ぶ)
- 症状の動画を撮る!(診察時役に立ちます。)
- 話しかけたり、体を揺すったりしない
熱性痙攣発生後の対処法
痙攣の症状で後の対応が異なります。
A.痙攣状態が5分以上続いた
B.痙攣後、意識の戻りが悪い。もしくは顔色が良くない
ABどちらか1つでも当てはまる場合は救急車を呼ぶ。
C.熱が38℃無いのに痙攣が起きた
D.初めての痙攣
E.痙攣が体の左右で異なる
CDEのうち1つに当てはまれば、掛かり付けの小児科を受診する。診療時間外の場合は、休日夜間の診療所を早めに受診する。
CDEに当てはまらない場合はしばらく様子を見る。
様子を見ている間に再度痙攣が起こった場合は、医療機関を受診する。
以上です。
いざというときに焦らずに済むよう、今のうちから頭に入れておきましょう。